報告者 : 作田隆義 < KAWASAKI ZRX1100 > @グリップ力について 走り始め初期からのグリップ力はRRと比較しても良好で、唐突な滑りもなく安心してコースインできます。 そして温まりも早く、早い段階で確実なグリップ力を発揮していました。 これは温め難いジムカーナのような競技において非常に有利だと思います。 「MICHELINなど冷えた路面ではまったく食い付かない事を考えるとダンロップタイヤの有利性を非常に感じます。」 また、温まりきってからのグリップの持続性に関してですがリアタイヤのグリップが早い段階で落ち込んだような感じを受けました。 この辺りは連続走行ならミディアム以上と言う事でしょうか? また、フロントに関しては十分ソフトコンパウンドで 連続走行が可能! 耐久性もフロントは良いようです。 Aハンドリング 「旋回性も含め」 RRと比較するとフロントの安定感が増したようです。 RRの方が幾分ニュートラルだったように感じますが絶大なグリップ力とサンドウォールの 強化により、より高荷重域に耐えられるようになったみたいで、攻める走りに応えるタイヤになったようです。 しかしその反面、低荷重域の旋回性についてはRRの方が良かった感じがします。 そのため、攻めきれる所は速いのですが タイヤに十分な荷重を与えられないターンで旋回性が落ちる分タイムに繋がらないところがあるようです。 実際今のところのタイムはRRと同じくらいです。 この後もう少しセッティングを煮詰めて低荷重域での旋回性を上げ、タイヤに慣れれば 確実にRRを超えるタイムが出そうです。 また、ZRX1100での感想ですが、サイドウォールはそのままで もう少しトレッド部分の剛性が上がれば良くなるように感じました。 Bセッティング 最初はF2.0kg/R2.0kgで始めました。 当初リアのグリップ力が足りなく滑り出しが早かったので、R2.1kgへ。フロントの旋回性を上げたいという事でf1.7kgまで下げてみたのですが、 いい感じにはならずその日は終わってしまいました。 後に、F2.3kgまで上げてテストしたところ大分言い感じになりました。 今の段階でのセッティングは冷感時 F2.3kg/R2.1kgになっています。
報告者 : 志賀吉信 < HONDA CBR600F4i > 空気圧をF/R共に2.0kgにセットし、ウオームアップを十分に行い徐々に全開走行し、まず感じたのが F/R共に非常にグリップが良いタイヤです。 今までのD208GPA RRと比較して、ワンランク上のグリップです。特にFはかなり無理しても滑る事なく安心して攻められるタイヤです。 今までのD208GTA RRのFは、ギャップで多少ゴツゴツする感じがありましたが、 D209GP R3ソフトはそのような事もなく、また剛性感もしっかりしてます。 ハンドリングはニュートラルで、今までのD208GPA RRより更に素直なハンドリングです。 エアーを2.0kgから1.9kg→1.8kgと変えてテストしましたが エアーを下げていくとグリップ感は変わりませんが、タイトコーナーや360度回転などで転がり抵抗が増え、ハンドリングのシャープな感じが なくなるので、ジムカーナ走行では2.0kg以下に下げない方が良い感じです。 今回、状態の良いD208GPA RRガなく、D209GP R3とのタイムアタックが出来ませんでしたが、 明らかにD208GPA RRの性能を上回っており、ジムカーナA級クラスで十分にトップを狙える性能を持ったタイヤです。
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報告者 : 作田隆義 < KAWASAKI ZRX1100 > ★グリップ力について 今回の試乗では、まずウエットでのテストになりました。 ジムカーナの場合1速でもフル加速・フル制動が多く、とても滑りやすいのですが、 クオリファイヤは無理さえしなければ唐突に滑ることもなく安心して走れました。 時にマシンが立った状態の加速では、フロントが浮くほどの加速が 出来るほどでした。 また、ドライになってからのグリップ力は「これがスポーツタイヤなのか?」と疑うくらいのグリップ力を示してくれて タイヤ的に見ても RRに極端に引けの取らないものでした。 「D208GPA RR=1分24秒01 クオリファイヤ=1分26秒5」 D208TGとの比較では 全て面で圧倒的なグリップの 差を感じます。 それにも関わらず、トレッド面の溶け方が穏やかで耐久性もありそうな感じですね。 D208TGはジムカーナで使用すると表面がボロボロになってしまい、D208GPA RRよりも耐久性が落ちていましたので素晴らしいと思います。 冷えた状態からのグリップの立ち上がりも素晴らしく早く、走り始めが凄く安心して走れました。 ★ハンドリング ウエットでもドライでも常にニュートラルなハンドリングでした。 グリップ感といいハンドリングといい、ウエットとドライの違いがとても少ないタイヤです。 滑り始めてからの特性は、かなりゆっくりとした挙動で一気にすくわれる様な事もなく、ライダーに余裕を持たせてくれました。 そして、旋回性も申し分なく 特に低速の旋回性はD208GPA RRをも凌ぐ程でした。 D208TGでは得られなかった旋回性と素直なハンドリングです。 ★セッティング 最初はF2.3kg/R2.4kgでスタートしました。 最初の段階で感じたのは、少々段差で跳ねるというか硬さを感じました。特にウエットの全開走行だったので、 滑りながらギャップを乗り越える時にトレッドの硬さを感じたのかもしれません。 そこで、F2.0kg/R2.0kgまで思い切って落としてみました。すると、 それまでの硬さは感じずとても穏やかな感じになりました。しかしF2.0kgだと少しフロントの切れ込み感が出てきていたので2.1kg位がいいかもしれません。 ★総評 グリップ力・ハンドリング・旋回性・耐久性・冷間時からのグリップ。どれもがD208TGをはるかに超えているタイヤでした。 「4割アップ?」このタイヤなら、 公道でのアドバンテージを持つことが出来、安全に走ることが出来そうです。ジムカーナではB級位までなら十分戦えるタイヤだと思います。
報告者 : 志賀吉信 < HONDA CBR600F4i > 皮剥きを終え、ペースを上げるにつれてまず感じたのが コーナーに入る時にリアタイヤからバイクをバンクさせてくれる感じで非常に倒し込みやすい リアタイヤになっています。 フロントはコーナーで倒し込んでもタイヤの自然な切れ込みが弱いようです。マシンはジムカーナ仕様で、 ハンドルがかなり切れ込むようにセッティングしてありますが、それでも 乗り手がコーナーに合わせてハンドルを切る感じです。 前後とも剛性感があり、エア圧2.0kgでハードにコースを攻めてもタイヤがヨレル事なく、また転がり抵抗も非常に少なく良い感じです。 グリップは、フルバンクでパワーを掛けたときのリアの滑り出しや タイトコーナー、360度回転のフロントの滑り出しはD208GPA RRと比較すると 多少落ちますが、直線の加速でリアが空回りすることもなく、ブレーキングでフロントもロックしにくく、D208TGと比較するとかなり良くなった感じです。 A級でトップ争いになると多少厳しいですが、B級クラスであれば充分な性能のタイヤだと思います。 タイムアタックコースでのベストタイム比較を行いました。⇒ 『 D208GPA RR=1分22秒20 Qualifier=1分23秒30 』
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報告者 : 作田隆義 < KAWASAKI ZRX1100 空気圧:F=2.3kgf/cu ・ R=2.1kgf/cu > 走り始めて感じたのは、エアー圧に関係なく安定したグリップとハンドリングを示したことです。 この安定した性能は誰にも優しく使い易いタイヤだと思います。 とても評価出来る部分だと思います。暖まってからのフロントタイヤのグリップレベルは素晴らしく簡単には滑るようなこともなく安心できました。 また、旋回力は常に安定していて低荷重域から高荷重域まで安定した旋回力が得られていて、ブレーキ入力を最小限にしたまま旋回に入れるのは タイムを出す上で強力な武器だと思います。 それに比べると、リアタイヤのグリップレベルは少し低いと思います。 暖まってから大きく滑る事も多く、滑り出してからのスライド量も多かったり、安定しない部分が多く顔を覗かせました。 しかし、滑りが回復する所では余計な動きは少なく、振られは最小限に抑えられていると思います。もう少しトレッド部分が潰れてくれた方が もう少し粘ってくれてスライド量を少なく出来、前に進むタイヤになるような気がします。 また、これはタイムアタックをして始めて思った事ですが・・・とても安心出来るハンドリングとグリップ力のあるフロントタイヤですが、 常に安定感がある反面、情報量がダンロップタイヤに比べて少ない感じを受けました。 その情報量の少ない安定感のあるタイヤが、 ライダーに不安を与え始めて、限界域で攻めるのを躊躇させてしまう部分があるような気がします。 「もう限界? まだまだ行ける?」と、 ライダーが迷うのです。特に2度しか走れないジムカーナにおいてはこの部分が辛い部分かもしれません。とは言え、全体として素晴らしいパフォーマンス を見せてくれた事に間違いなく大きな武器になるタイヤだと思います。 リアタイヤのグリップも、フロントの情報量に関しても、 タイヤのエアー圧の変更で十分に良い結果が期待できるとも思えるので、もう少し煮詰めて行きたいと思います。
報告者 : 志賀吉信 < HONDA CBR600F4i 空気圧:F=2.0kgf/cu ・ R=2.0kgf/cu > セミレーシングタイヤの場合、冬の走り始めは全くグリップせずに非常に危険ですが、この002PROはツーリングタイヤのように走り出せます。 また、暖まりも早く短時間でウォーミングアップを完了できます。 徐々にペースを上げていき、まず驚いたのが 今までに経験した事がない 強力なグリップ力です。 他のセミレーシングタイヤを遥かに上回っています。 リアはフルバンク中に無理にパワーを掛けてもスライドする事もなく、マシンをどんどん前に進めてくれます。 フロントもフルバンク中のハードなブレーキング でも全く滑る気配がなく、またブレーキをリリースして荷重が抜けてきてもグリップ力を失わず、ライダーの思い通りにマシンをコントロール出来ます。 ハンドリングはとてもニュートラルです。タイトなコーナーや回転の入り口など、急に切れ込むこともなく素直なハンドリングです。 ギャップの吸収もよく、また剛性感もしっかりしています。 摩擦に関しては多少早く感じますが、ジムカーナ競技で使う事を前提であれば十分だと思います。 他のタイヤをほぼ限界付近で使っているライダー であれば、002PROはコースにもよりますがタイム比で2%以上は上がると思います。
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