DUNLOP SOPRTMAX Qualihuer

ソアレニュース No2より抜粋

テスト車両    ZRX1100      作田隆義  (空気圧 F=2.0 R=2.0)
          CBR600F4i     志賀吉信 (空気圧 F=2.0 R=2.0)


テスト日時  05/10/16 

今回のテストははじめウェット路面でした
ウェットということでとても滑りやすいのですが クオリファイアは無理さえしなければ
唐突に滑り出すこともなく安心感がありました
皮剥きを終えペースを上げるにつれまず感じたのは、リヤ側からバイクをバンクさせてくれる感じで
非常に倒しこみやすく作られたタイヤになっています

ハンドリングは ウェット ドライともにニュートラルなハンドリングです(ZRX1100)
CBR600F4iはハンドルが切れ込むセッティングを施してあるのですが
このようなセッティングではタイヤの自然な切れ込みが弱いようです

このタイヤは滑り出しがかなり緩やかな挙動で 一気にすくわれる事もなく
ライダーは余裕を保てます
タイヤ剛性も前後とも エア圧2.0でのハード走行でもよれることなく
また転がり抵抗も少なく良い感じで攻め込めます

グリップ力に関しましては
リヤはフル加速で空転することなく
フロントはフルブレーキでロックしづらく
208時代の4割アップくらいで 公道での使用で安全に楽しめるように仕上がっています。





DUNLOP SOPRTMAX GP

ソアレニュース No8


テスト車両   GSX−R 750    作田隆義
       CBR600F4i   志賀吉信

テスト日時  07/02/04 気温9度



今回のダンロップタイヤ(スポーツマックスGP)は209GPの後継機種であり
サーキットでのポテンシャルを高めたタイヤだと聞いています
まず皮むきをかねて、ゆっくりとコースイン
ジムカーナではタイヤウォーマは使えないので ゆっくりとタイヤを暖めます
しかし15分以上走ってもグリップ感が得られません と言うより グリップがあがってきません
(気のせいか?)
と気合を入れて走ると 一気にグリップを失ってしまいます
これは209GPのミディアムより硬い ほとんどハードです
また 一度冷えた後の 再走でのグリップはさらに酷くて軽くバンクした瞬間 転んでしまいました
正直 これがソフトタイヤとして発売することが信じられません
ジムカーナは当然 サーキットでもタイヤウォーマーを使わないライダーは
たくさん居ると思います
そんなライダーはコウースインした瞬間 転んでしまうと思います とても危険です
低温状況に対応するはずのソフトタイヤがここまで硬い意味があるのでしょうか??
ミディアムやハードが上に存在するならもっと柔らかい低温に対応したタイヤを作れない物でしょうか?
他メーカーのソフトタイヤは3〜4分の走行で安定したグリップ力が得られることを考えると
やはり硬いとしか言い様がありません
フロントのハンドリングなどは ニュートラルで非常によい感じを得ているだけにもったいない感じがしました
今後の進化に期待しています
(作田)


  走り初めですが、タイヤの皮剥きが済んでいない冷えた状態では
全くグリップせず、コントロールが効きません。
 ピットからコースにたどり着くにも非常に危険を感じます。
 徐々にペースを上げますが、なかなか暖まりません。
ジムカーナで使うにはベストな状態まで暖まらないようです。
ハンドリングはニュートラルでタイトコーナーや回転入り口でも、
急に切れ込む事も無く素直なハンドリングです。
コーナー進入では、リアタイヤからマシンをバンクさせてくれてFタイヤとの相性も良く、安定して深いバンクでの
コーナリングが可能です。 ただ、グリップ力は弱く コーナー進入時のFタイヤには かなり不安感があり
リアタイヤもバンク中に加速しようとすると簡単に滑り出し 非常に危険を感じます。
ジムカーナ競技に使用する場合、今までテストしたストリート用タイヤの「α10」・「クオリファイヤー」・
「BS002ストリート」より、このレーシングタイヤのスポーツマックスGTで自分が競技に出場した場合
『B級タイムの105%を切る』のは厳しいと思います。
最後に自走の場合、冷えた状態での公道走行は非常に危険です。
(志賀)














BRIDGESTONE  BT002PRO TYPE4



ソアレニュース No3から抜粋

テスト車両   ZRX1100     作田隆義  (空気圧 F=2.3 R=2.1)
        CBR600F4i    志賀吉信 (空気圧 F=2.0 R=2.0)

テスト日時  06/01/29 


このタイヤは完全にセミレーシングタイヤというコンセプトで開発されたタイヤです
そのタイヤを この時期(テスト日参照)にテストするのは いささかのリスクもありますが
路面温度の低いテスト日当日 走り始めも
一般ツーリングタイヤのように走りだせてしまったのには大変驚きました
またタイヤのウォームアップも短時間で完了できてしまいました。
また エアー圧に関係なくグリップ力もハンドリングも安定傾向が強いです
この安定した性能は誰にでも優しく使いやすいタイヤだと思います
テスト開始 まずは非常に評価の高いタイヤだと言う印象を持ちました

タイヤを暖めていくと フロントタイヤのグリップはすばらしく
簡単に滑るようなものではありません また旋回性も常に安定しており
低荷重領域から高荷重領域まで安定した旋回能力が得られており
ブレーキ入力を最小限にしたまま旋回に入れるのは タイムを出す上で強力な武器になると思います
反面その部分が非常に良いだけに もう少しグリップ性能を上げても良かったかもしれません

ダンロップ同等グレードタイヤと比べ この002で得られるアドバンテージは確かにありますが
タイヤからの情報量という部分ではダンロップタイヤに軍配が上がるようです
タイヤから得られる安心感と タイヤが提供してくれる情報量の少なさから
限界でのタイムタイムアタックに少々躊躇してしまう部分がありました
「 もう限界? まだ行ける??」  と迷いがでてしまいました


BRIDGESTONE  002PRO TYPE3


ソアレニュース No9から抜粋

テスト車両  GSXR750(05) 作田隆義  (空気圧 F=2.0 R=1.8)
         CBR600F4i  志賀吉信                  

テスト日時  07/03/14 




作田インプレッション

今回は旧型の002と新型の002PROのフロントタイヤの比較テストをしました。

本来ならこの気温ではソフトタイヤだと思われますが、新型がミディアムと言うことで合わせて旧型もミディアムでのテストです。

今回のタイヤの大きな違いはケース剛性でコンパウンドには大きな違いは無いと聞いています。

旧型でも素晴らしいポテンシャルだったので期待が膨らみます。

 

旧型でのテストを終えていよいよ新型タイヤのテストです。

まず皮剥きの為にゆっくりと8の字をかきます。

ん?これ、ミディアムですか?と疑いたくなるほど最初から不安がありません。

直ぐに暖まりペースも上がります。この暖まりの早さはシムカーナライダーには嬉しいですね!

皮剥きも終わり気が付いた事は旧型に比べ、フロントが切れてくるのが軽い事!

それも不無く一気に切れてきます。スルスルと転がって8の字や、回転が非常に楽に感じました。

 
志賀インプレッション


 

グリップ力は強力で、Rはフルバンク中に無理にパワーを掛けてもスライドしにくく、マシンをどんどん前に進めてくれます。
ただ、限界を超えた時に突然スライドする感じがあります。

フロントのグリップ力も強力で、F4iの車体が接地するほどのフルバンクでもコントロールが自由自在です。

フロントも限界を超えると突然スライドしますが、ダンロップのD209GPソフトと比較してもグリップ力は上回っています。

剛性感もしっかりしています。タイトコーナーや回転入り口など、変に潰れる事も無く、どんな状況でもニュートラルなハンドリングです。

ダンロップD209GPソフトとタイムアタックの比較をしましたが、002PROの方が、タイム比で2,5%速い結果でした。